賃貸にお住いのお客様

賃貸にお住いのお客様

賃貸にお住まいの方で、退去前に傷を直したいとご相談いただくことが度々あり、検討した上で賃貸にお住まいの方に向けてのページを作成させていただくことにいたしました。

過去にお客様から頂いたご質問を掲載させて頂きます。補修のご依頼をご検討いただいている場合の参考になればと存じます。

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本当にきれいに直るものなのか

確実に退去時に何も言われないのか

どの程度綺麗にすれば退去費用を払わなくていいのか

リペアは詐欺など怪しいものではないのか

賃貸における注意点

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【本当に綺麗に直るものなのか】

まず、綺麗に修繕する という点につきましては、それが補修屋の仕事ですので、日々施工責任を持ち、お引渡させていただいているつもりです。埋めて終わりであとは知らない という作業ではございません。

傷の箇所だけではなく、視覚的に綺麗に見えるように傷よりも広い範囲に手をつけさせていただくなど、方法は様々です。

完成度を言葉で表すのは難しいですが、喜んでいただく方もいらっしゃいますし、見た目綺麗に仕上がっても、木目の再現で模様や柄が変わった(補修箇所が目立つという意味ではなく、元々の木目が変わった)という手厳しいことを言われたこともございます。

対象物に対して異物を使って直す ということ自体に違和感を感じる方もいらっしゃいますので、リペア作業は好みが分かれやすいと感じております。

部分補修は部材と材料の相性、湿気など不具合が起こる可能性も0ではございません。金を払ったのにすぐ取れた など、出来る限りお客様が損をしないよう配慮させて頂いております。

上記の理由から、もしぶつけた、引っ掻いたなど故意によるものではなく不具合が起こった場合には退去前に再度手直しさせていただく旨はお伝えしております。(※日程調整のご協力が必要となります。また、夜間となる場合も出てくるかと思います。ご了承くださいませ。)

既存のものに手を付けることは簡単なことではなく、何が起こるかわからないものですので、そういったときの『もしも』を考えお引き渡し後の保証をおつけしております。様々な現場では問題なかったのにもかかわらず、ある現場だけどうにも密着しなかったということも過去にございました。

この場合にも問題となる材料などを除外し、今のところ問題は解決して参りました。

【確実に退去時に何も言われないのか】

【どの程度綺麗にすれば退去費用を払わなくてよいのか】

まず、弊社(補修屋)は退去のお手伝いをする会社ではございません。あくまでご依頼いただいた傷を直す仕事となります。

審査に関わっている立場でもございませんため、退去時の金額を予想することはできません。管理会社やオーナーさまのご意向によるとことが大きいと思われますので、ご質問などはお住まいの責任者へお尋ねくださいませ。

弊社へのご依頼問わず、管理会社へ頼んで支払う費用と弊社を含めた業者へ個人で依頼するのと、どちらが安くなるのかといったことも当社では分かりかねます。無理に当社で施工させろといったような無理な契約は結んでおりません。管理会社の出した見積書と相見積していただくなどでご検討の上ご依頼下さいますようお願い申し上げます。

【リペアは怪しいものではないのか】

全国的にリペアというものの存在を知らない人の方がまだ多く、どのような業種なのか知らない人は少なくありません。

元々黒子的な存在であり、特に個人のお客様からは隠れた存在でした。建設業に携わっている人は知っている人が多いと思います。それでも職人でも知らない人もいる リペアはそのような職種です。

リペア会社は個人のお客様だけではなく、企業、工務店などからも依頼をお受けしております。建設業の中でも、ひっそりとではございますが、様々なところでリペア職人は活動しております。

ネットでの相見積もりサイトなどが増えてきたことにより、個人業者でも個人のお客様と直にコンタクトをとることが容易になり、個人のお客様にも認知されるようになってきました。しかしながら

  • サイト上でのやりとり
  • 個人情報の提供

これらを悪用しネットによる詐欺も横行しておりますので、弊社のことを詐欺業者ではないのかと言われたこともございました。お問い合わせ時に脅迫ともいえることを言われたこともございます。あまりにそのような対応をする方のご依頼はお断りさせていただいております。

どうすればお客様の不安を少しでも取り除くことができるのかと考え、資格を取ってみたりメガバンクから少額融資を受け、取引先銀行として記載してみたりとずいぶん試行錯誤してまいりました。こればかりは私自身だけが努力してもどうにもならないことかと存じます。

また、少々専門的なことにはなりますが、建物の構造上どうしても交換ができない場合や、交換するとなると様々な箇所も絡んでくるためにどうしたら良いか悩んでいる方もいらっしゃいます。そのような場合にリペアを役立ててもらえるように、そういった時のために存在しているんだという認識を持ってもらうことができるよう、私だけではなくリペア職人は日々努力しております。

【賃貸における注意点】

バレなければいい、わからなければいい、安く金額を抑えることができればと自身で業者を探す方は増えていると思います。弊社もご依頼いただきました傷は小さかろうが大きかろうが全力で取り組ませていただいております。

ただ、賃貸を契約した際の契約書を見ていただき、物件に手を加えることを許可しているかを今一度ご確認ください。基本的に賃貸の所有者は賃貸人であり、お住いのお客様はあくまで貸借人となります。

最近では、管理会社に問い合わせをする事で契約者が自身で業者を見つけて修繕することを許可してくれるなど、柔軟な対応をしてくれる管理会社も増えているようです。(確実に許可してくれる という意味ではございません。)可能であれば事前に確認を取っておくことが望ましく、どの業者がどのように修繕するのかを伝えた上で作業させていただきたく存じます。

ご依頼いただきましたお客様に対しての内容に対する施工責任は最大限取るつもりでおりますが、賃貸契約に関する一切の責任はお取り出来かねます。綺麗に直しても契約違反と言われる可能性があることをご承知おき下さいませ。

仕上がりに自信がないからではなく、退去後別件で修繕が必要になった時、物がどうやって修繕されているのかわからなければ管理会社も対応に困りますし、そうなった際に前貸借人とのトラブルにもなりかねません。そういった様々な可能性があるために事前に断りを入れることを推奨しております。

お見積書に加え工程表、作業方法などが知りたいと管理会社より特定の書類提出の申し出があった場合には、指定の書類を作成・提出させていただきます。

マンション売却の際の修繕では、業種問わず施工内容に制限がかかっていることが度々ございます。不動産屋と金額と照らし合わせながらどこまで修繕するか、どういった方法で修繕するかを決めていくようですが、その際には業者の見積書だけではなく、工程表や指定された書類の提出を求められることがございます。リペアは比較的申請や提出がいらない場合も多いですが、都度状況は変わって参ります。

一定の段取りを踏まえて所有者の許可を得て作業する事で、お客様自身のご不安を軽減し、結果としてお客様を守ることにも繋がるかと存じます。

また、管理会社さまも同様に、どう直したかわからないという不安を軽減することもできるかと思います。もちろん当社の存続を守るためでもあります。もっと大袈裟なことまで考えれば、補修屋が管理会社等に無断で修繕をすることでトラブルが増え、「リペアはいけないもの」というような流れになってしまっては弊社だけではなくリペア業界全体も打撃を受けることになります。

たかが小さな傷一つでも、さまざまな決まり事がある中で施工することになります。「自分で依頼した方が安く済む」と安易に考えている方もいらっしゃいますが、自分で依頼をするということはさまざまな責任も背負うことになることは予めご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

結局のところ、リペアはバレないように、見つからないように作業できてしまうため、余計にリペアはいい加減でずるくていけないもの という感覚になってしまいやすいのではないかと思っております。リペアは決していけない施工ではないし、ダメなものではないと弊社は考えております。

賛否両論だとは思いますが、リペアは立派な建設業の一つだと思っております。きちんとした職業であるという自信を持つためにも、さらに強度や質を高めていく必要は常々感じております。